児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査について

【「ヒアリング調査報告書」についてのメディア報道  

2018年9月29日の報告書発表以降、多くのメディアで報告書の内容が報じられています。

(左から西日本新聞、東京新聞、毎日新聞、しんぶん赤旗)

ネットでも記事を読むことができます。

 

2018.11.6 西日本新聞 LGBT拒む児童養護施設 カミングアウト認めぬ例も 職員の理解不足浮き彫り

2018.11.07  NHK News Up 洋服がつらい、入浴がつらい子どもたち

 

【2018年9月29日 「ヒアリング調査報告書」を発表しました

  

「児童養護施設における性的マイノリティに関するヒアリング調査」報告書が完成しました。

なお、報告書をご希望の方には発送しております。

※2020.02 在庫がなくなりました。配付は終了とさせていただきます。ご了承ください。

(図書館等への配布は可能ですので別途お問い合わせください)

 

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児童養護施設における性的マイノリティに関するヒアリング調査報告書
児童養護施設における性的マイノリティに関するヒアリング調査報告書.pdf
PDFファイル 3.2 MB

※印刷の上、配付される場合は、配付先などを記載のうえ、rainbowfoster13@gmail.com  までご連絡ください。

 

 

※下記の報告書データは上記のヒアリング報告書のもとになった先行調査(2017年5月発表)です。

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児童養護施設におけるLGBT児童調査報告書(詳細版Ver.2)
詳細版Ver.2.pdf
PDFファイル 1.5 MB
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児童養護施設におけるLGBT児童調査報告書(ダイジェスト版Ver.2)
ダイジェスト版Ver.2.pdf
PDFファイル 1.2 MB

※印刷の上、配付される場合は、配付先などを記載のうえ、rainbowfoster13@gmail.com  までご連絡ください。

【2018年2月22日 シノドスに論考が掲載されました

【2018年1月31日 論文が掲載されました

本調査を共に実施した白井千晶氏(静岡大学人文社会科学部教授)の論文「児童養護施設における性的マイノリティの子どもへの職員の対応について 」が下記リンクに掲載されています。

ぜひお読みください。

下記の貴重な海外のデータ(2014年のアメリカの調査。社会的養護の下で暮らすLGBTQ児童の割合が19%と、一般の調査より高くなっています)も上記の論文で紹介されていますのでぜひご覧ください。

 

LGBTQ YOUTH IN THE FOSTER CARE SYSTEM(HRC)

 

【2017年9月11日 ヒアリング調査を実施しています(~2018年9月)】

公益財団法人三菱財団の平成29年度社会福祉事業・研究助成先としてレインボーフォスターケアの「社会的養護のもとで暮らす性的マイノリティ児童の対応に関する調査プロジェクト」を採択していただきました。

今夏より、児童養護施設の職員、施設経験者その他関係者のヒアリング調査を実施しております。

ヒアリング結果は2018年9月にとりまとめ予定です。※2017年9月11日、助成金贈呈式が開催され贈呈書を受領しました。

【2017年の「児童養護施設の性的マイノリティ児童」への対応をめぐる動きについてまとめました】

2017年12月25日 弊団体に対する投稿やその他の行為について】

みなさまへ
 一般社団法人レインボーフォスターケアは、2017 年 5月 27 日、「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査」について報告会を行いました。ところが、その次の日から、弊団体に対してSNS上において、「施設内虐待を許さない会」「親が育てられない子どもを家庭に!里親連絡会」のFacebookページから、誤った情報や中傷になりかねない公開投稿がなされており、弊団体はHP上にて、同年6月5日に、「弊団体に関する Facebook 上の投稿やコメントについて」との声明を出しました。しかし、その後も弊団体や実施した調査に対し、誤った情報と誹謗中傷を含む投稿は同年11月まで続き、各所において誤った情報を掲載したチラシの配布も行われました。そこで、同年11月28日、「施設内虐待を許さない会」「親が育てられない子どもを家庭に!里親連絡会」及び2団体の事務局長に対し、添付の「通知書」を送付し、投稿内容について謝罪と訂正を求めました。同年12月21日、同通知書の回答書が弊団体代理人に届きましたが、弊団体の主張が「被害妄想」などと指摘する内容であり、残念ながら、現時点におきまして訂正と謝罪をしていただいていない状況です。
 ここに弊団体から発した「通知書」を公開します(見やすくするため、実際に送付したものの字体等は一部変更)。なお、「通知書」内において四角で囲まれている投稿内容について、投稿者は否定しておらず、実際の投稿内容です(大量の投稿があったので一部を抜粋しております)。弊団体としては、誤った情報と誹謗中傷を含む、これら一連の投稿やチラシ配布について強く抗議します。
 近年、社会的課題を解決するために活動する非営利団体に対して、ネット上において、誤った情報の流布や誹謗中傷がなされる事案が増加しております。弊団体は、今後もそのような行為に対しては、厳正に対処してまいりたいと存じます。
 今後とも、弊団体の活動へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
2017年12月25日
一般社団法人レインボーフォスターケア
代表理事 藤めぐみ

 

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通知書.pdf
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【2017年6月5日 みなさまへ】

残念なことに、報告会後、弊団体に対してSNS上において、特定のページから、誤った情報、中傷になりかねない投稿がなされており、以下の通り声明を出しました。報告書や報告会につきましては、弊団体が発信する情報をお確かめくださるようよろしくお願いいたします。 

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Facebookでの投稿やコメントについて.pdf
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【2017年8月17日 児童福祉主管課へ「性的マイノリティ児童への対応」について通知が出されました】

 

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20170817事務連絡(性的マイノリティの子どもへのきめ細かな対応).pdf
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厚労省より全国の児童福祉主管課に対して、
「児童養護施設等におけるいわゆる性的マイノリティの子どもに対するきめ細かな対応の実施等について」
という通知が出されました。文科省の資料も添付されています。

今後のヒアリング調査についても、現場で生かしていただけるよう、しっかり取り組みたいと思います。

【2017年8月2日 「新しい社会的養育ビジョン」に「性的マイノリティ」が明記されました】

7/31に発表された「新しい社会的養育ビジョン」。(最終版は8/2に厚労省へ提出)
家庭養護を基本とし、里親を大幅に増加させることなど、これまでの社会的養護の方向性を大きく転換するような内容が話題になっています。 「ビジョン」37ページには、
「…性的マイノリティの子どもなどについて、差別されることがあってはならず、このような子どもに対し、児童福祉施設の職員や里親等は適切な対応ができるような技能を身につけるようにする必要がある」
と記されました。 社会的養護のもとで暮らす性的マイノリティの子どもについて、「差別されることがあってはならず」「適切な対応ができるような技能」という文言は、先日の児童福祉法改正の付帯決議に引き続き、大きな前進です。 特に「差別されることがあってはならず」と「差別」への言及は、他分野の性的マイノリティに関する現在の施策において、まだ多く見られない文言でもあり、大きく踏み込んだ言葉です。

レインボーフォスターケアは、社会的養護のもとで暮らす性的マイノリティ児童の課題の提起をしてまいりました。「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査」は、これから詳しいヒアリング調査に入ります。
今後も、「社会的養護と性的マイノリティ」にどのような課題があり、その解決に何が必要なのかについて、さらなる調査や提言を続けてまいりたいと思います。

 

【児童福祉法及び児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(平成二十九年六月十三日参議院厚生労働委員会)に
「また、性的マイノリティーの入所者の存在を考慮し、適切な対応について研究を進めること。」の文言が入りました】

同日、委員会で「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査報告書」が資料として配布、牧山ひろえ議員が質問し、古屋範子副厚生労働相から前向きな回答がなされました。
その後、付帯決議として「性的マイノリティー」の一文が取り入れられることとなりました。

 

【国会で報告書が資料として配布され、質問でその内容がとりあげられました】

古屋範子副厚生労働相は13日、児童養護施設で過ごすセクシュアルマイノリティー(性的少数者)の子どもへの配慮を自治体などに周知する考えを示した。

民間団体が5月、児童養護施設の4割以上に性的少数者とみられる子がいるとの調査結果を明らかにしたが、同施設は2015年に文部科学省が学校に「きめ細かな対応」を求めた通知の対象外。参院厚労委員会で牧山弘恵委員(民進)の質問に「文科省の取り組みを参考に(行政の担当者などの)全国会議を通じしっかりと周知したい」と答えた。

 

【報告会を開催しました

2017年5月27日(土)、 早稲田奉仕園You-Iホールでの報告会は無事終了しました。

多くの方のご参加、ありがとうございました。

 

【調査の概要

一般社団法人レインボーフォスターケアは、
「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査」
を実施します。

講演などをする中で「トランスジェンダーと思われる児童がいるが対応がわからない」
「性教育で性的マイノリティについてどう教えたらいいのか」と児童養護施設職員から様々な相談があり、「集団生活が私生活でも続く」という環境の中で性的マイノリティ児童が困惑したり、職員が悩みを抱えこんでいる現状が浮かび上がり、当調査を行うことになりました。
調査結果は、現場の職員と共有し、社会的養護の下で暮らす性的マイノリティ児童が過ごしやすい環境作りに役立ててまいりたいと思います。

本件の「調査委員会」は、
岩本健良・金沢大学人文学類准教授、 白井千晶・静岡大学人文社会科学部教授、 渡辺大輔・埼玉大学教育機構基盤教育研究センター准教授、 一般社団法人レインボーフォスターケア
の3名・1団体で進めてまいります。(2016年10月)

 

 

【調査の進捗について

2016年10月:児童養護施設職員、元職員、関係者の予備調査を終え、調査票を作成しました。

2016年11月~12月:全国約600か所の児童養護施設に調査票を発送、約200施設より回答がありました。「LGBTと推察される児童」の事例は、現在と過去を合わせて100事例を超えました。

2017年1月:調査結果の分析を開始。

2017年2月~3月:上記結果を集計中です。

集計結果の報告会実施(5月ごろを予定)、報告書作成、個別ヒアリング実施などの準備をしています。

 

【ご寄付のお礼

調査を開始するにあたり、調査票の郵送費などの経費が見込まれることから、2016年10月~12月にかけて寄付を呼びかけ、多くの方々から「子どもたちのために」「しっかりと調査をしてほしい」とご寄付いただきました。

おかげをもちまして、郵送費用、受取人払いの費用などにご寄付を役立たせていただきました。

この場をお借りしてお礼を申し上げるとともに、いただいた激励やご期待に応えるべく、しっかりと調査をまとめ、現場へ届けることができるよう、引き続き努力してまいります。